現在位置 :トップページ › 意見書・要望書等一覧 › 発案第3号 羽田空港機能強化に係る安全対策の強化、新ルートの固定化回避を求める意見書
先月21日(現地時間20日)に、米国コロラド州デンバー国際空港発米国ハワイ州ホノルル空港行きのユナイテッド航空328便・ボーイング777型機が離陸直後に右側エンジンに損傷が発生したため、デンバー国際空港に引き返し、その際に郊外の住宅地等に複数の機体の破片が落下する事案が報道等で大きく取り上げられました。昨年12月4日には那覇空港発東京国際空港行きの日本航空904便・ボーイング777型機が那覇空港の北約100qにおいて、左側のエンジンに不具合が発生したため、同空港に引き返す事案も発生しています。
これまで、羽田空港においても、同系列のエンジンを搭載したボーイング777型機が運航されていた状況があり、このことは、新ルート等においても、人命に関わる重大事故に繋がりかねない事故が発生するのではな いかとの区民の更なる不安の声が、区議会にも数多く寄せられています。
よって、貴省として、このような状況を十分に認識され、区民への丁寧な説明や更なる安全対策の強化、新ルートの固定化回避に積極的に取り組むよう、下記のとおり強く求めます。
記
1 今回のエンジン損傷事案に関して、米国連邦航空局等に対する原因究明及び再発防止の実施要請及び情報収集、追加対策の検討に加え、区民への丁寧な説明や情報提供を行うとともに、他型式のエンジンを搭載した航空機についても同様の事案が発生しないよう、安全・安心の確保に万全を期すこと。
2 落下物防止対策基準などを含む「落下物対策総合パッケージ」に盛り込まれた対策の確実な運用や検証評価を行うとともに、落下物事故に対する罰則を含めた、航空会社への更なる指導の強化など、より実効性の高い落下物防止対策を積極的に検討すること。
3 引き続き、貴省が設置された「羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会」等において、今後の航空技術の進展に伴う新たな取組、地方空港の更なる活用等による飛行ルートの分散化、海上ルートの活用など、都心上空を低空飛行する新ルートの固定化回避に向けて、羽田空港の飛行経路に係る様々な運用を早急かつ具体的に検討すること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出いたします。
令和3年3月16日
港区議会議長 二 島 豊 司
国土交通大臣 あて
みなと政策会議 賛成
公明党議員団 賛成
共産党議員団 賛成
都民ファーストの会 賛成
街づくりミナト 賛成
スマイル党 −
虚偽報道に負けない会 賛成