発案27第20号 米軍へリポート基地に関する意見書
東京の都心である港区の市街地に米軍基地(赤坂プレスセンター)が設置されています。
このため、港区民とりわけ近隣住民は、へリポート基地の使用による騒音に悩まされ、事故発生の不安を常に抱えています。
港区議会と港区は、これまでも国や米国に当該へリポート基地の早期撤去を要望し、平成27年2月12日には、貴職あてに昨年8月30日に実施された東京都・杉並区合同総合防災訓練について言及するなど、基地撤去に向けた取り組みを要請してきております。
しかしながら、本年9月1日には東京都・立川市合同総合防災訓練において、赤坂プレスセンターを会場とした航空自衛隊ヘリコプターを使用しての人員搬送訓練の実施を予定していました。
防災訓練は、災害時における緊急事態に対応するためのものと考えますが、米軍基地の機能拡大と恒久化に繋がることを強く懸念します。
なお、本年8月12日、訓練中に起きた沖縄県うるま市沖での輸送艦上の米軍ヘリコプターの墜落事故や、8月24日に相模総合補給廠で発生した在日米陸軍の深夜の爆発を伴う火災発生等、人命にかかわる惨事につながりかねない事故が発生する度、住宅地に隣接する米軍基地(赤坂プレスセンター)を抱える港区民にとっては、いつ何時同じような墜落事故が起こるかもしれないという不安がより大きなものとなっています。
港区議会は、区民の安全で安心できる生活を守るため、ヘリポート基地の早期撤去を目指しており、国に対して基地撤去並びに騒音実態調査等を要請しております。
よって、港区議会は、東京都に対し、米軍基地撤去に向けて、さらなるご尽力をいただくよう強く要望します。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出いたします。
平成27年10月9日
港区議会議長 うかい 雅彦
東京都知事 あて