発案31第1号 音響式信号機の増設、稼働時間の拡大を求める意見書
昨年12月7日早朝、JR駒込駅近くの信号機のある横断歩道上を歩いていた視覚障
害者の男性が、車にはねられて死亡するという痛ましい事故が発生しました。
この信号には音響装置が設置されていましたが、早朝のため機能は停止していました。
視覚障害者にとって、もっとも困難とされるのが道路の横断で、特に誘導音が鳴らな
い横断歩道等での横断は、常に危険と背中合わせの状況となっています。
視覚情報からの判断がつかない視覚障害者にとっては、音での情報が必要不可欠です。
多くの音響式信号機は、信号の状態を音で知らせる機能を夜間、早朝は停止しており、
視覚障害者にとって極めて深刻な問題となっています。
視覚障害者の安全で安心な暮らしを守るためにも、地域社会の深い理解のもと、社会
的障壁の早期解決が求められています。
よって、港区議会は、国、東京都に対し、下記の事項を強く求めるものです。
記
1 音響式信号機を増設すること。
2 音響式信号機の稼働時間の拡大を図ること。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出いたします。
平成31年3月12日
港区議会議長 池 田 こうじ
国家公安委員会委員長
国土交通大臣
東京都知事 あて