発案06第1号 羽田空港機能強化に係る新飛行ルートの固定化回避、安全対策の強化を求める意見書
港区議会では、本年1月23日の国土交通大臣への要請を始め、これまで羽田空港新飛行ルートの固定化回避を求める意見書を4件提出してきましたが、残念ながら未だ結論が示されていません。本来であれば、羽田新経路の固定化回避に係る技術的方策検討会は、昨年の夏から秋にかけて開催されていたはずですが、現時点では検証作業中とのことです。同様に求めてきた、教室型の住民説明会についても開催がされていません。
また、同年1月2日に、日本航空と海上保安庁所属の航空機が衝突する事故が発生しました。国土交通省では今夏までに、パイロットと管制官に対する注意喚起システムの強化の必要性などを検討し、中間の取りまとめを行う予定としていますが、この事故以降も新千歳空港や伊丹空港において、航空機同士が接触する事案が発生したとの報道がされています。
これまでも、部品落下事案の発生があった際は、港区議会では国土交通省に対しさらなる安全対策を求めてきました。日頃から騒音や落下物の不安を抱えている中での部品欠落や事故等は、航路下の区民を一層不安にさせるものです。
よって、港区議会は国土交通省に対して、この航空機事故を機に、あらためて羽田空港機能強化に係る新飛行ルートの固定化回避、安全対策の強化を強く求めるものです。
以上、地方自治法第99条の規定に基づき意見書を提出いたします。
令和6年3月13日
港区議会議長 鈴 木 たかや
国土交通大臣 あて