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令和2年第1回定例会
令和2年2月20日 (本会議)
代表質問 風見 利男(共産党議員団)
1 児童・生徒の交通安全対策について
2月4日、登校中の児童が青信号の横断歩道で左折車にひかれて死亡するという、悲しい事故が起きた。二度と同じような事故が起きない対策を求める。
ア なぜ、事故を防げなかったのか。しっかりと検証すること。
イ 全ての通学路を緊急に総点検し、危険な場所には安全対策の人員を配置すること。
ウ その他
2 港区上空を低空で飛行する羽田空港新飛行計画の撤回について
2月2日から実機飛行確認が突然始まり、区民はびっくり仰天。私たちのところに「魚籃坂を歩いているけれど次から次へと飛行機が飛んでくる」「こんなにひどいとは思わなかった」等々、何本も電話が、港区にも3日には50件以上の声が届いたとのこと。
国土交通省等の発表では、高輪台小学校で81デシベル、東京都中央卸売市場食肉市場で 86デシベルを観測した。「区民の安全・安心と生活環境を守る」というのであれば、区民が求める港区を含む都心上空の飛行計画の撤回を、国に要請すること。
3 異常気象から地球環境、区民のいのちと健康、日常生活を守ることについて
世界的規模での気候変動は極めて深刻です。
2015年に採択された、パリ協定は、世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して、2度より十分低く抑え、1.5度に抑制する努力目標を設定し、そのために21世紀までに人間活動による温室効果ガスの排出量を実質的にゼロにする方向性を打ち出した。1.5度の上昇であっても、深刻な熱波、嵐、水不足、山林火災、食糧生産の不安定化などは生じるとされているが、現在の各国の目標合計では、21世紀末には約3度の気温上昇が起こると予想され、そうなった場合の破壊的影響ははかり知れない。
今年は、地球温暖化対策の国際的枠組みである、パリ協定が本格的に始動する年です。温室効果ガス排出の「実質ゼロ」に向けて、世界の取り組みが緊急性を増している。
港区としてできることは何でもやっていかなければならない。特に、超高層ビルの林立でヒートアイランド現象を招いている港区、CO₂排出量の一番多い港区の責任は重大。
ア 世界中で広がっている「気候非常事態宣言」を港区で行うこと。
イ CO₂の「実質ゼロ」を目指すよう、国に意見具申すること。
ウ 現在の分別収集をさらに拡大し、焼却するものを大幅に減らす努力をする。分別方法をさらに周知・徹底すること。
エ 紙おむつのリサイクルを制度化すること。
オ マイボトルで水道水を飲む運動が世界中で広がっている。国内でも奈良県生駒市などで進んでいる。区内のお店などの協力を得て給水スポットを設け、ペットボトルをなくす取り組みを進めること。
カ 港区でマイバックをつくること。
キ 地球温暖化に対し、何ができるだろう。学校での環境教育の取り組みをさらに進めること。
ク その他
4 神宮外苑地区の再開発について、白紙撤回を求めることについて
三井不動産株式会社、宗教法人明治神宮、独立行政法人日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事株式会社は、神宮外苑一帯の開発を計画。ホテル併設の高さ60メートルの野球場をイチョウ並木に迫って建設。神宮球場のところにラクビー場の建設。190メートル、185メートル、70メートルの超高層ビルを計画しており、環境破壊、緑の破壊、景観の破壊、憩いの場をなくすという大問題の計画。そのために、都心の貴重な運動施設である軟式野球場、室内練習場、フットサル場、テニスコート、バッティングドームをなくしてしまう。
事業者は1月23日、26日に説明会を開催したが、質問に対してもまともに答えない。ご理解いただきたいと言いながら説明に使ったスライドを紙媒体で提出するよう要求しても出そうとしない。
港区は、神宮外苑銀杏並木周辺を景観形成特別地区に指定し、景観を何よりも大切に守る地域とし、景観重要公共施設として神宮外苑銀杏並木を位置づけている。
神宮外苑の環境、景観は、一度破壊したら取り返しがつかない。貴重な緑、憩いの空間、都心の貴重な運動の場を破壊する開発計画は白紙撤回すべき。
ア 「神宮外苑地区まちづくり」に関するお知らせでは、各行政機関(東京都・新宿区・港区)と協議を進めているとしている。協議の内容を公表すること。
イ 三井不動産株式会社、宗教法人明治神宮、独立行政法人日本スポーツ振興センター、伊藤忠商事株式会社に対し、計画の白紙撤回を要請すること。
ウ 東京都に対し、事業者の提案を受けつけないよう、要請すること。
エ 事業者に対し、全都民・国民を対象にした説明会の開催を要請すること。
オ その他
5 妊産婦の医療費助成制度について
ア 母子保健の向上と福祉の増進を目的に、妊産婦の医療費を助成する自治体が増えている。県段階で実施しているのが4県、140を超える自治体で実施。
「子育てするなら港区」として、妊産婦の医療費の助成を行うこと。
イ その他
6 青山地域に生鮮三品や日常生活用品を買えるお店の誘致について
今まで何度もこの問題について質問してきた。区長は、北青山三丁目地区まちづくりプロジェクト民活事業者等に生鮮三品を含む食料品及び日常生活用品を取り扱う店舗の誘致を要望していると答弁。
5月にはオープンすると聞いているが時間はない。
「ちぃばす」青山ルート六本木ヒルズ行きの場合は、ハチ公バスと都営バスの降車専用の北青山三丁目バス停が使えれば、新設予定のお店に行きやすくなる。
ア 再度、生鮮三品を含め、食料品及び日常生活用品を取り扱う店舗の誘致を要請すること。
イ 北青山三丁目バス停に「ちぃばす」を停車させること。
ウ その他
7 JR等の駅のホームドアの設置について
1月11日、JR日暮里駅で視覚障害の方が京浜東北線側のホームから転落し、電車にひかれて死亡した。ホームドアは設置されていなかった。
現在、区内の駅でホームドア未設置の駅は、JR東日本では、新橋駅、浜松町駅、田町駅、品川駅。JR東海では、品川駅。京浜急行では、京浜急行本線品川駅。東京メトロでは、神谷町駅、六本木駅、広尾駅。都営地下鉄では、泉岳寺駅、高輪台駅。
ア ホームドアの設置を急ぐよう、要請すること。
イ 設置までの間、視覚障害者への声かけ徹底を要請すること。
ウ その他
8 学校給食の無償化の実施について
学校に支払う費用の中で給食費は高額だ。「義務教育はこれを無償とする」(憲法第26条)ことから給食費も無償にすべきというのが私たちの立場だが、今回は少しでも保護者の負担を軽減するための提案です。
世田谷区では、昨年10月から就学援助の基準を改正し、所得564万円以下(給与収入760万円以下:両親と子2人)の世帯は、給食費を無償にした。
ア 保護者負担を少しでも軽減するため、港区も基準所得額を引き上げ、給食費が無償となる対象を拡大すること。
イ その他
9 学校給食のパンの安全の確保、残留農薬検査の実施について
教育長は、「農林水産省及び厚生労働省の残留農薬基準に関する検査に合格し、輸入した小麦を使用している」から問題ないとの答弁。
国の「残留農薬基準内だから大丈夫」でいいのでしょうか。児童・生徒が毎日のように食べているパンに発ガン性が指摘されているグリホサートが含有されていたら大問題。
ア 公益財団法人東京都学校給食会に対し、小麦粉とパンのグリホサートなど残留農薬の検査を要請すること。
イ 公益財団法人東京都学校給食会が検査をしないなら、児童・生徒の将来にかかわることですから、港区独自で小麦粉とパンの検査を実施すること。
ウ 学校給食のパンは国産小麦や米粉に切り替えること。
エ その他
10 その他