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令和5年第3回定例会
令和5年9月12日 (本会議)
一般質問 風見 利男(共産党議員団)
1 港区気候非常事態宣言について
国連のグテーレス事務総長は「地球温暖化の時代は終わり地球沸騰化の時代が到来している。」と述べました。環境破壊を今すぐにやめなければ取り返しのつかないことになる深刻な事態です。
ア 区は東京23区で最もCO2排出量が多い自治体だからこそ今すぐ「気候非常事態宣言」をすること。
イ その他
2 核兵器禁止条約への参加を国に求めることについて
8月6日、広島の平和記念式典には約5万人が参列し、市長は「核抑止論は破綻している。」と述べ、日本政府に一刻も早く核兵器禁止条約の締約国となるよう要求しました。広島県知事も核抑止を厳しく批判しました。一方、岸田首相は挨拶で核兵器禁止条約、核不拡散条約には一切触れず、核抑止にしがみつく姿を示しました。
ア 区長名で「日本政府に核兵器禁止条約に署名・批准するよう求める」署名を行い、国に署名批准を求めること。
イ その他
3 高齢者等の熱中症対策について
日本共産党港区議員団は8月4日、熱中症から高齢者を守るための緊急要望を行いました。対策の強化のためにさらに質問します。
ア 薬局など民間の協力を得て、クールシェルターを増やすこと。
イ 高齢者相談センターの人員を臨時で増やし、高齢者宅への訪問を強めること。その際、エアコンの有無、正常に稼働するのか、エアコンの利用、水分補給など、熱中症対策を知らせること。
ウ 特別に人員を増やし、訪問電話の回数を増やすこと。
エ 高齢者世帯に、電気代の緊急助成を行うこと。
オ エアコン購入設置費用助成額を、抜本的に引き上げること。
カ 生活保護世帯に、7月、8月、9月分の電気代特別給付金を支給すること。
キ その他
4 羽田新飛行ルートを中止し、海上ルートに戻すことについて
7月28日、昨年に続き区長と議長の連名で国土交通省に羽田新飛行ルートに関する住民説明会の開催を要請しました。「みなとの空を守る会」からの請願に応えたものです。
ア 区長、区議会議長とともに請願者や町会長も含めた要請行動で、説明会の開催をこれまで以上に強く求めること。
イ その他
5 ペットボトル削減のためにも、給水スポットの設置について
区内の家庭から出るペットボトルを500ミリリットルのボトルに換算すると、年間8,110万本にもなります。マイボトルの活用は重要です。
今、給水スタンドメーカーと協定を結び、施設に設置する自治体が増えています。
ア 区施設に給水スタンド(ウォータースタンド)を設置すること。
イ 区有施設にある自動販売機からできる限りペットボトル飲料を減らすこと。
ウ その他
6 感震ブレーカーの配布について
東京都は、地震の揺れを感知して通電を遮断する「感震ブレーカー」を、木造住宅の密集地域(木密地域)に無償で配布すると発表しました。
区は対象外ですが、地震後に通電した際に出火して延焼する危険のある地域はかなりあります。
ア 希望する区民に感震ブレーカーを配布すること。
イ その他
7 シルバーパスの改善について
高齢者の社会参加を進める上で、公共交通機関の役割は重要です。東京都のシルバーパスは、1,000円と20,510円の2種類です。
東京都に、次の改善を要請すること。
ア 購入しやすいように、所得に応じて細分化すること。
イ ゆりかもめの乗車ができるようにすること。
ウ その他
8 保育園での超過勤務手当の支給について
2022年2月、三田労働基準監督署からの指導に基づいて区立保育園の時間外労働についての実態調査と超過勤務手当の支給が行われました。保育士はサービス残業が当たり前の認識を一掃する画期的なものです。
ア 今後同じことを繰り返さないこと。
イ 私立保育園にも同様に時間外労働については超過勤務手当を支給するよう区として指導すること。
ウ その他
9 私立保育園運営費の弾力運用を規制することについて
国は、保育園の運営費のうち81%が人件費に投入されることを想定しています。しかし私立保育園には、国からの運営費が人件費に回らない仕組みがあり、それが弾力運用です。
区内69園の私立認可保育園を調べたところ、人件費率50%未満が39園で56.6%と半数以上、30%台が6園もあることは深刻です。世田谷区では保育園運営要綱で、人件費率50%未満の事業所には区の補助金を出さない。大田区では指導検査の中で、委託費は保育所の人件費、管理費、事業費に充てることとし、役員報酬などへの流用をやめています。
ア 港区でも人件費率を定めた要綱を作成すること。
イ 指導検査で、委託費の使途について詳しく調査し、流用を防ぐこと。
ウ その他
10 区営住宅戸数を増やすことについて
昨年12月から今年6月までの区営住宅と都営住宅の空き家募集の応募状況は、15倍から125倍と住宅困窮者が多く、低廉な家賃の住宅を求めています。
ア 区営住宅の建設を計画すること。
イ 当面、敷地に余裕があるシティハイツ白金、シティハイツ一ツ木の建て替えで、住戸数を増やすこと。
ウ 東京都に都営住宅建設を要請すること。
エ その他
11 学校給食等の無償化について
9月から区立小・中学校の給食が無償になり、大変喜ばれています。
一方、特別支援学校や私立学校に通う保護者からは、同様の支援を求める声が寄せられています。
子育て世帯への支援策として
ア 来年度以降も、区立小・中学校の給食費、保育園の給食費の無償化を続けること。
イ 特別支援学校に通学する児童・生徒に、給食費相当額を支給すること。
ウ 私立小学校・中学校に在籍する港区在住の児童・生徒の保護者に、区立小・中学校の給食費相当額を支給すること。
エ 区立幼稚園、私立幼稚園に通う区内在住の園児の保護者に対し、昼食に必要な費用を支援すること。
オ その他
12 神宮外苑再開発について
⑴ 説明会の開催について
三井不動産など事業者は、世論に押され説明会を、7月17日、18日、19日に開催しましたが、参加者を限定したため、住民説明会の開催を強く求めてきた近隣小学校の人たちは参加できませんでした。
「神宮外苑と国立競技場を未来に手わたす会」は今月4日、樹木の伐採と再開発の見直しを求める声明を発表。同日までに浅田次郎さんや有吉久美子さん78人から賛同が寄せられています。
サザンオールスターズは、再開発反対を唱えた故・坂本龍一さんの問題提起を受けて作った新曲「Relay〜杜の詩」をデビュー45周年で発表しました。
事業者は一度立ち止まり、国民の声を聴くべきです。「エリアを区切らない、オープンな形での説明会」の開催を要請すべきです。
⑵ 樹木の伐採について
神宮外苑の港区の区域内には975本(3メートル以上、低木は含まず)の樹木があります。事業者は開発のために386本を伐採する計画です。神宮外苑の樹木を守り、環境を守るかどうかは、区長の決断にかかっています。
ア 事業者から伐採申請が出た場合には、許可しない決断をすること。
イ その他
⑶ イチョウ並木の名勝指定について
現在、一番左側のイチョウの何本かが、枯れてしまうのでは、と心配されています。このイチョウ並木のぎりぎりに野球場が建設されれば、根に多大な影響が心配されますし、そばに超高層ビルが建つことで日照に影響が出ることも心配されています。イチョウ並木を守るために、引き続き、名勝指定するよう要請すべきです。
⑷ その他
13 その他