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令和6年第2回定例会
令和6年7月18日 (本会議)
一般質問 福島 宏子(共産党議員団)
1 「誰一人取り残さない区政運営」区民一人一人の声を区政に生かすことについて
清家愛新区長は記者会見の冒頭で「現場の声が反映される港区政、誰一人取り残さない人にやさしい地域社会の実現を目指す」「港区と区民のためにビジョンを描き、できないではなくどうしたらできるかを考え区民の声がしっかりと反映される港区を一緒につくる」と述べました。
区民の声を聞く手段として、
ア 各地区総合支所ごとの町会・自治会との懇談会を開催すること。
イ 各種団体との懇談会を開催すること。
ウ 誰でも参加できる懇談会を開催すること。
エ その他
2 区役所・支所改革に取り組むことについて
新区長は幅広く区役所の職員の意見を聞きながら進めていく考えを示しました。区民の声が直接届く総合支所を目指すためにも、
ア 窓口の業務委託をやめ、区民対応は正規職員が行うこと。
イ 会計年度任用職員を希望に応じて正規職員にすること。
ウ 業務の集中と分散の観点で、職員の意見をよく聞き職員の新規採用も含め業務の見直しに取り組むこと。
エ その他
3 ジェンダー平等を区政の隅々に生かすことについて
ア 新区長の施政方針では「女性の視点を積極的に区政に反映させるために、女性管理職及び審議会の女性の割合、いずれも50%を目指す」と示されています。ぜひ実現していただきたい。
ジェンダー平等について、具体的な取組も含め新区長の認識・決意を明らかにしてください。
イ 婚姻届の記入例では「婚姻後の姓」の欄で「夫の氏」にあらかじめチェックがされています。「無意識に夫の姓を選ぶよう誘導してしまっていた」「意図せず提示していたものを見直すきっかけとなった」と見直す自治体が増えています。
港区でも記入例を民法第750条のとおり「どちらかを選択してください」に改めること。
ウ その他
4 羽田都心低空飛行の運用をやめるよう国に要請することについて
新区長の施政方針では「早期の固定化回避の実現を要請する」と示されています。固定化回避の実現は海上ルートを利用する以外にはありません。
ア 海上ルートに戻すよう、強く要請すべきです。また、これまで区長・議長名で住民説明会の開催を国土交通省に求めてきました。新区長の就任に当たり、早急に要請すること。
イ その他
5 区民健診の前立腺がん検診を毎年行うことについて
区民健診では前立腺がんについては55歳から奇数年齢の男性を対象に実施しています。議員の健診では毎年実施しています。健診で採血をした際にPSA値の検査を追加すればよいのですから受診者にさらなる負担はなく、かかる費用は2,200円程度です。
ア 区民健診の前立腺がん検診を毎年実施すること。
イ その他
6 区立元麻布保育園の指定管理者による運営をやめて区が直接運営することについて
元麻布保育園は港区で初めて「医療的ケア児」「重度障害児」クラスを設置。夜10時までの保育、休日保育も同時に実施することから当時の保健福祉常任委員会でも「指定管理者に任せられるのか」と議論が繰り返しされています。
2020年の開設以来、毎年多くの退職者を出していること、保育の中で軽いけがなら報告しなくてよいという園長の姿勢、職員が港区に相談しても「園で判断すること」と言われたことなど、区としてのサポートが十分だったとはいえず、港区の責任が問われています。
ア 区は元麻布保育園の運営を新たな指定管理者に任せるといいますが、同じことの繰り返しです。新区長の下で保育園運営の方針なども見直し、元麻布保育園については区が直接運営すること。
イ 来年3月31日まで港区がどのように子どもたちの安全や保育を守るのか何の説明もないままで保護者の不安や混乱は募るばかりです。
港区として、早急に説明会を開催すること。
ウ その他
7 神宮外苑再開発の抜本的な見直しについて
皇居、日比谷公園、東宮御所、神宮外苑、明治神宮と続く森は、都心のヒートアイランド現象の防波堤になっています。CO₂を吸収する樹木の伐採などあってはならないことです。ところが、神宮外苑の樹木を伐採し、190メートル、180メートル、85メートルもの巨大ビルを建てる計画が進められています。
100年かけて築きあげた神宮外苑の緑と、景観、環境を、未来の子どもたちに引き継ぐことは、我々の責任です。
ア 港区として、東京都と協議し、事業者に対して、神宮外苑再開発の抜本的な見直しを要請すべきです。
イ その他
8 中学校全教科の教科書採択の年。子どもと一緒に教科書を使う教職員の声を基にして採択することについて
戦争を肯定し、憲法を軽視する教科書を、子どもたちに手渡すことはできません。
ア 教育委員会での採択は、教職員や保護者の声に応え、子どもたちに歴史の真実を伝え、自らの学びを育てる教科書を選ぶこと。
イ 各学校の「調査報告書」を教育委員だけでなく、区民にも公開すること。
ウ その他
9 全ての中学校までの給食費を無償化することについて
東京都が区立学校の給食費無償化分の二分の一補助を開始したことを受けて、どこに通っていても給食費の無償化が自治体独自で広がっています。
ア 港区でも私立・国立・インターナショナルスクールに通う児童・生徒、様々な事情で学校に通えない児童・生徒も給食費無償化分と同等の支援対象とすること。
イ 支給に当たっては遡及すること。
ウ その他
10 御田小学校三光キャンパスに通う子どもたちの通学路の安全を確保することについて
御田小学校の児童429人のうち、都営バス通学は145人です。三光坂下のバス停は歩道が狭くガードレールも途切れ途切れのため、子どもたちの安全が守られていません。特に雨の日は傘を差した子どもが車道にはみ出ていて危ないと地域の方も心配しています。「バスが混んでいて乗れない」という声もあり、対策が必要です。
ア 早急に三光坂下バス停の安全確保に取り組むこと。
イ 始業時間の見直しや、通学時間の分散などを検討すること。
ウ 徒歩通学や地下鉄通学でも「安全面に不安」「誘導員の数が足りない」との保護者からの声が学校にも多数寄せられているはずです。
早急に通学路点検を行い、保護者の声に応えた安全対策に取り組むこと。
エ その他
11 シンガポールへの修学旅行の検証と全ての区民へ説明することについて
修学旅行に区民の多額の税金が何の説明もないまま投入されていることに区民は怒っています。
教育委員会として総括や検証がされると思います。子どもたちがどう感じたか、参加しなかった生徒からも意見を聞くべきです。保護者の意見、何よりも教職員の率直な意見、これらを明らかにし、来年度について話し合うべきです。
ア シンガポール修学旅行を実施したいきさつ、シンガポール修学旅行を実施しての総括・検証を早い時期に区民に説明すること。
イ ホームページに載せるだけでは説明にはなりません。質問や要望に応えられるべく取り組むこと。
ウ その他
12 その他